Messages from Switzerland

スイスからのメッセージ

 

自然からの贈り物であり、スイスの文化や生活に深く根ざしているヴォー州の「シャスラ種ワイン」を、OVV(ヴォー州ワイン生産者協会)として、またヴォー・プロモーション運営委員会として、日本の皆さまにご紹介できることを大変嬉しく思っております。日本はすでに、OVV のプロモーション事業の一部となっておりますが、今後も長期的視野に立ってプロモーション活動を継続し、協力関係を強化することが重要であると考えています。

私自身も東京と京都に友人がおり、個人的にも日本に大きな関心を寄せています。日本では市場に高品質なものがあふれているという情報を知るたびに、スイス人が積極的に交友を深めるべき国であると感じています。

シャスラは世界的にみてもごく少量しか生産されていませんが、エレガントかつ上質なワインですので、日本の方にもっと楽しんでいただけることと思います。私も、日本食とシャスラ、とりわけ寿司や刺身とシャスラは、非常に相性の良い組み合わせだと感じており、その組み合わせを楽しんでいるひとりです。

2023年には、コロナの影響で行えなかった日本でのプロモーション活動を再開します。日本との縁を大切に、ヴォー州のワインが皆さまに広く愛されるよう努めたいと思っています。

ヴォー州ワイン協会ロゴ
ミシェル・ロシャ氏
 
 

ヴォ―州ワイン生産者協会会長
ミシェル・ロシャ氏からのメッセージ




スイス・シャスラ種ワインの
魅力と日本への想い

ピエール・ケラー氏

自然からの贈り物であり、スイスの文化や生活に深く根ざしているヴォー州の「シャスラ種ワイン」を、OVV(ヴォー州ワイン生産者協会)として、またヴォー・プロモーション運営委員会として、日本の皆さまにご紹介できることを大変嬉しく思っております。日本はすでに、OVV のプロモーション事業の一部となっておりますが、今後も長期的視野に立ってプロモーション活動を継続し、協力関係を強化することが重要であると考えています。

私自身も東京と京都に友人がおり、個人的にも日本に大きな関心を寄せています。日本では市場に高品質なものがあふれているという情報を知るたびに、スイス人が積極的に交友を深めるべき国であると感じています。

シャスラは世界的にみてもごく少量しか生産されていませんが、エレガントかつ上質なワインですので、日本の方にもっと楽しんでいただけることと思います。私も、日本食とシャスラ、とりわけ寿司や刺身とシャスラは、非常に相性の良い組み合わせだと感じており、その組み合わせを楽しんでいるひとりです。

2023年には、コロナの影響で行えなかった日本でのプロモーション活動を再開します。日本との縁を大切に、ヴォー州のワインが皆さまに広く愛されるよう努めたいと思っています。

 

ヴォー州ワイン協会ロゴ  
 
アンドレアス・バオム氏

ヨーロッパの中心にあるスイスは、小国ながら言語、文化、風景など実に複雑な多様性を誇っています。そして、それは名産であるワインにもいえること。日本の九州ほどの広さの国土で栽培されている葡萄は約250種類にものぼり、国土に対する葡萄の栽培比率は世界トップといわれています。

スイスワインの年間生産量は1億4800万本。そのうち輸出に回るのは、全体の1.5%に相当するわずか222万本(2019年時点)です。ほとんどの品種は生産量が非常に少なく、また産地でしか流通しない銘柄が多いことから輸出量も少なく、世界的にみても極めて稀少なワインとなっています。

国土の大部分が山と湖に覆われ、平地の少ないスイスでは、日当たりの良い山の斜面や日光が反射する湖のそば、昼間に熱を吸収し夜に放出する石垣の熱など、土地の特性を最大限に活かした棚田のような小さな単位の畑で、何世紀も変わらないワイン造りが行われています。スイスのワインづくりは紀元前ケルト時代まで遡ることができ、地域やコミュニティの歴史、伝統、土壌、気候の特徴を反映しながら何世紀も受け継がれてきたものです。そうしたスイスのワインの歴史や文化の一端を垣間見ることができるワイン祭りは、2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。

我々は、スイスの地に根ざした伝統の味を守り伝えていくことはサスティナブルな取り組みだと考えています。

スイスの代表的な品種は、白のシャスラと赤のピノ・ノワール、ガメイ、メルローが全体の7割を占めています。なかでも注目されているのが〝シャスラ〞で造られる良質な辛口白ワインです。シャスラはスイスがシェアの8割を占める白ぶどう品種で、世界で最も古い品種のひとつともいわれています。

シャスラの栽培とワイン醸造が最も盛んなのは、国の西側「スイス・ロマンド」。中でも有名なのは、Vaund(ヴォー)州にあるLavaux(ラヴォー)やLa Côte(ラ・コート)と呼ばれるエリアです。特に2007年に世界文化遺産に登録されたラヴォーのぶどう畑の景観は息をのむほどに美しく、ラヴォーのシャスラはより稀少価値が高い、手に入りにくいワインです。

昨今、スイスでは有機栽培のブドウを使ったオーガニックワインの人気が高まり、更なる拡大が見込まれています。またラヴォーの一部のワイナリーでは、有機基準の保護剤を使用することで、環境に最大限配慮した農法を実践し、サスティナブルに結びつけています。

シャスラは、辛口でクセが少なく、お寿司をはじめ日本食にとてもよく合います。両国の文化の融合を示すスイスワインと日本食のマリアージュをぜひお楽しみください。

 
 



駐日スイス大使 アンドレアス・バオム氏へのインタビュー




スイス・シャスラワインと
日本食で文化の融合

アンドレアス・バオム氏

ヨーロッパの中心にあるスイスは小国ながら言語、文化、風景など実に複雑な多様性を誇っています。それは名産であるワインにもいえること。日本の九州ほどの広さの国土で栽培されている葡萄は約250種類にも上り、国土に対する葡萄の栽培比率は世界トップといわれています。

スイスワインの年間生産量は億4800万本。そのうち輸出に回るのは、全体の1.5%に相当するわずか222万本(2019年時点)です。ほとんどの品種は生産量が非常に少なく、また産地でしか流通しない銘柄が多いことから輸出量も少なく、世界的にみても極めて稀少なワインとなっています。

国土の大部分が山と湖に覆われ、平地の少ないスイスでは、日当たりの良い山の斜面や日光が反射する湖のそば、昼間に熱を吸収し夜に放出する石垣の熱など、土地の特性を最大限に活かした棚田のような小さな単位の畑で、何世紀も変わらないワイン造りが行われています。スイスのワインづくりは紀元前ケルト時代まで遡ることができ、地域やコミュニティの歴史、伝統、土壌、気候の特徴を反映しながら何世紀も受け継がれてきたものです。そうしたスイスのワインの歴史や文化の一端を垣間見ることができるワイン祭りは、2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。

我々はスイスの地に根ざした伝統の味を守り伝えていくことは、サスティナブルな取り組みだと考えています。

スイスの代表的な品種は、白のシャスラと赤のピノ・ノワール、ガメイ、メルローが全体の7割を占めています。なかでも注目されているのが〝シャスラ〞で造られる良質な辛口白ワインです。シャスラはスイスがシェアの8割を占める白ぶどう品種で世界で最も古い品種のひとつともいわれています。

シャスラの栽培とワイン醸造が最も盛んなのは、国の西側「スイス・ロマンド」。中でも有名なのは、Vaund(ヴォー)州にあるLavaux(ラヴォー)やLa Côte(ラ・コート)と呼ばれるエリアです。特に2007年に世界文化遺産に登録されたラヴォーのぶどう畑の景観は息をのむほどに美しく、ラヴォーのシャスラはより稀少価値が高い、手に入りにくいワインです。

昨今、スイスでは有機栽培のブドウを使ったオーガニックワインの人気が高まり、更なる拡大が見込まれています。またラヴォーの一部のワイナリーでは、有機基準の保護剤を使用することで、環境に最大限配慮した農法を実践し、サスティナブルに結びつけています。

シャスラは、辛口でクセが少なく、お寿司をはじめ日本食にとてもよく合います。両国の文化の融合を示すスイスワインと日本食のマリアージュをぜひお楽しみください。




 
 

2012年、娘の学校を探すため、スイスに旅行しました。そして、その飛行機の中で、ワイン評論家チャンドラ・クルトによって書かれたスイスの雑誌記事を目にしたのです。そこには、デュボワ兄弟が生産する「デザレー・マルサンス・ド・ラ・トゥール」を含む10銘柄のシャスラワインのことが書かれていました。そこから、私のシャスラワインを探求する旅がスタートします。当時、日本ではシャスラワインはほとんど知られていませんでした。

 

幸運にも縁あって、デュボワにたどり着き、初めて味わったその味わいにたちまち恋に落ちました!なんと洗練された味なのだろう、と。
上品で洗練された味覚を持つ日本人には、シャスラが並外れた繊細さを持つワインであることをすぐに理解してもらえると確信しました。そのミネラリッシュな味わいは和食の出汁にもよく合います。また、わさびや醤油とも完璧なマッチングをみせます。
日本の寿司職人の中には、これまで提供していた他のワインをやめて、シャスラだけを提供する店まで出てきました。現在、日本の80以上の美食店、旅宿・ホテルなどがシャスラを取り扱うまでになり、その中にはミシュランの星付き店も多く存在します。

 

ヴォー州は私が今まで訪れた中で最も美しいブドウの産地です。毎年7月に訪れ、たくさんの写真を撮り、たくさんのワインを味わいます。私にとってワイナリーのみなさんやヴォー州の人々は、非常に親密な家族のような存在です。ブドウ畑は、丁寧に剪定され、日本の茶畑にも匹敵します。また、このワインの中には常に、繊細さ、完璧さ、真剣さを感じることができます。

 

是非みなさまも、スイス・ヴォー州の最高のワインを味わってみてください。

宮山直之
 
 

クラブ・コンシェルジュ代表 宮山直之が
ヴォー州ワイン協会よりコマンドゥール勲章2016年を授与されました




幻の白ワインを日本へ

宮山氏

2012年、娘の学校を探すため、スイスに旅行しました。そして、その飛行機の中で、ワイン評論家チャンドラ・クルトによって書かれたスイスの雑誌記事を目にしたのです。そこには、デュボワ兄弟が生産する「デザレー・マルサンス・ド・ラ・トゥール」を含む10銘柄のシャスラワインのことが書かれていました。そこから、私のシャスラワインを探求する旅がスタートします。当時、日本ではシャスラワインはほとんど知られていませんでした。

 

幸運にも縁あって、デュボワにたどり着き、初めて味わったその味わいにたちまち恋に落ちました!なんと洗練された味なのだろう、と。
上品で洗練された味覚を持つ日本人には、シャスラが並外れた繊細さを持つワインであることをすぐに理解してもらえると確信しました。そのミネラリッシュな味わいは和食の出汁にもよく合います。また、わさびや醤油とも完璧なマッチングをみせます。
日本の寿司職人の中には、これまで提供していた他のワインをやめて、シャスラだけを提供する店まで出てきました。現在、日本の80以上の美食店、旅宿・ホテルなどがシャスラを取り扱うまでになり、その中にはミシュランの星付き店も多く存在します。

 

ヴォー州は私が今まで訪れた中で最も美しいブドウの産地です。毎年7月に訪れ、たくさんの写真を撮り、たくさんのワインを味わいます。私にとってワイナリーのみなさんやヴォー州の人々は、非常に親密な家族のような存在です。ブドウ畑は、丁寧に剪定され、日本の茶畑にも匹敵します。また、このワインの中には常に、繊細さ、完璧さ、真剣さを感じることができます。

 

是非みなさまも、スイス・ヴォー州の最高のワインを味わってみてください。

 
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